「おっしゃる通りです。生き残った人が多ければ、免疫系の潜在的進化が少し進んだだけで見た目は変わらない人種が続くことになったのだと思います。話が脱線してしまいましたが、当時はぶちの猫が苔を荒らすのは、肺虚のせいだと思っていました。」

「肺虚というのは、肺の機能が低下しているという意味ですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。猫は、一見、立派な胸をしているのが多いのですが、成猫になると肺の機能低下で肺虚腎虚になり、肋骨が固くなって可動性が低下し、連動して後頭部の可動性が低下するので鬱になってしまいます。」

「それで、人間が言うことが分からないふりをしているということでしたね」と町会長。

「おっしゃる通りです。人間も同じですが、鬱になると、好きなことはできるのですが嫌いなことはできなくなります。苔からは肺を緩める気が出ているので、苔の中に入ると猫は体が楽になります。それで、その猫は鬱がひどいので、苔の中に入ってグチャグチャにするのだと思っていました。」

「もしかして、元小作人の方も鬱なのではありませんか」と町会長。

「おっしゃる通りです。この前話したときの感じでは、入院しないとどうにもならないのではないかと思われました。それで、猫がひどい鬱になったため、毎日苔の中に入ってグチャグチャした可能性もあります。」

「猫は、飼い主の病気にも影響されるのですか」と町会長。

「多分、そうだと思います。猫については確認したことがないのですが、犬は飼い主を治療しないと治らない場合があることを確認しています。産まれたときから飼うと、犬もネコも飼い主と経絡が連動するようになります。犬や猫の方が体が柔らかいので、人間の経絡の影響を強く受けてしまいます。」

「もしかしたら、人間の子供も体が柔らかいので親の影響を強く受けてしまうということになるのでしょうか」と町会長。

「おっしゃる通りです。親が陰好きだったり、病気がちだったりすると、子供は病気がちになります。話がまた脱線してしまいましたが、苔を毎日修復するのが大変なので、猫対策をウェブで調べてから、アマゾンで『猫 超音波 ソーラー式』で検索して1台購入してみました。」

「そこにある緑の小さな箱から超音波が出るのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。猫が出す赤外線を感知して超音波を出します。」

「それで猫対策は完璧なのですか」と町会長。

「猫もイノシシと同じで頭がいいので3日もするとまた荒すようになったのですが、前のように大胆に荒すことはなくなり、苔の修復が楽になりました。忌避剤と言われる猫の嫌いなにおいを出すものを撒くと、全く来なくなりました。しかし、忌避剤は1週間ぐらいしかもたないので、大変でしたが、1年もすると、ソーラー式の猫撃退器も改良され、数台置くだけで猫は来なくなりました」

「猫はそこに設置してある超音波発生器だけで撃退できるようになったのですね」と町会長。

2019/12/3